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社会人の資格ノート

ITパスポート

ITパスポートの次に受ける試験:基本情報技術者と情報セキュリティマネジメントの違い(2027年度からの見直しも)

更新
上から見た、秋の森の斜面を曲がりながら登る道

先に結論

  • 基本情報技術者試験は、ITを使ったサービスやシステムを作る人のための試験です。科目Bはアルゴリズムとプログラミングが中心です
  • 情報セキュリティマネジメント試験は、ITを使う部門で情報セキュリティのリーダーになる人のための試験です
  • どちらも受験手数料は7,500円(消費税込み)で、CBT方式です。2026年12月28日からは試験を休止する予定です
  • ITの仕事に進みたい人は基本情報技術者、今の仕事の中で情報の扱いを任される人は情報セキュリティマネジメントが、対象者像に近い選び方です(当サイトの整理)
  • IPAは、2027年度から試験を新しい形にする予定を公表しています(今の形は2026年度の試験まで)。決まった中身は変わることがあるとされています

ITパスポートに合格したあと、「次は何を受けるか」でよく名前が挙がるのが、基本情報技術者試験と情報セキュリティマネジメント試験です。どちらもIPA(独立行政法人情報処理推進機構)が行う国家試験で、ITパスポートと同じくCBT方式で受けられます。

この記事では、IPAの試験要綱とパンフレットで確かめた内容だけで、2つの試験の違いを並べました。IPAは2027年度から試験を見直す予定を公表しているので、その点も書いています。

内容は 2026年10月29日に、IPAの試験要綱 Ver.5.6(2026年10月の試験から適用)・パンフレット・試験のページで確かめたものです。申し込む前に、IPAの試験のページで最新の内容を確かめてください。

3つの試験を並べる

項目ITパスポート情報セキュリティマネジメント基本情報技術者
対象者像(要点)職業人と、これから職業人になる人で、ITの共通の基礎知識をもち、仕事でITを使おうとする人ITを使う部門で、情報セキュリティのリーダーとして、安全に使える状態をつくり、保ち、よくしていく人ITを使ったサービス・製品・システム・ソフトウェアを作る人に要る、基本の知識・技能と実践の力をもつ人
試験時間120分120分(科目AとBを続けて)科目A 90分・科目B 100分(同じ日。間に最長10分の休憩)
問題数100問60問(科目A 48問・科目B 12問)科目A 60問・科目B 20問
出題形式多肢選択式(四肢択一)科目A 四肢択一・科目B 多肢選択式科目A 四肢択一・科目B 多肢選択式
合格基準総合600点以上、かつ3つの分野それぞれ300点以上(1,000点満点)総合600点以上(1,000点満点)科目Aと科目Bがそれぞれ600点以上(1,000点満点)
受験手数料7,500円7,500円7,500円
試験の方式CBT方式・随時CBT方式・随時CBT方式・随時

(IPAの試験要綱 Ver.5.6 とパンフレットをもとに当サイトで表にしたもの。受験手数料はパンフレットに「情報処理技術者試験は消費税込み」と書かれている7,500円)

試験要綱では、問題のうち一部は今後の出題のための評価に使い、点数には入らないとされています(ITパスポートは100問のうち92問、情報セキュリティマネジメントは60問のうち54問、基本情報技術者は科目A 60問のうち56問・科目B 20問のうち19問で評価)。

基本情報技術者試験:作る人のための試験

IPAのパンフレットでは、基本情報技術者試験は「ITエンジニアの登竜門」とも呼ばれ、ITエンジニアとして会社で働くための第一歩と説明されています。

  • 科目Bの20問は、情報セキュリティ4問と、アルゴリズムとプログラミング16問です。
  • 合格には、科目Aと科目Bの両方が600点以上である必要があります。
  • IPAが認定した講座を受けて修了試験に合格すると、科目Aを1年間免除できる制度があるとパンフレットに書かれています。
  • 試験要綱では、共通キャリア・スキルフレームワークのレベル2に当たるとされています。

ITパスポートにはプログラミングの問題はありません。基本情報技術者に進む人は、科目Bのプログラミングの練習に時間を多めに配ると、合格基準の形に合った準備になります(当サイトの整理)。

情報セキュリティマネジメント試験:ITを使う部門のリーダー向け

試験要綱では、情報システムを使う部門で、部門の仕事に要る対策や組織の決まりを理解し、情報セキュリティが守られた状態をつくり、保ち、よくしていく人が対象とされています。共通キャリア・スキルフレームワークのレベル2に当たります。

IPAのパンフレットでは、受けてほしい人の例として、次のような人が挙がっています。

  • 個人情報を扱う仕事の担当の人
  • 情報の管理を受け持つ部門の人
  • 仕事を外に任せるときに、相手先のセキュリティを確かめる担当の人
  • ITパスポートに合格して、さらに上を目指す人

総務・人事・営業事務など、IT部門ではない会社員が、今の仕事の中で情報の扱いを任されている場合は、この試験の対象者像に近くなります(当サイトの整理)。

どちらを選ぶか(当サイトの整理)

自分の状況考えやすい試験理由
ITの仕事(開発・システムの担当)に進みたい基本情報技術者対象者像が「作る人」。科目Bでアルゴリズムとプログラミングが問われる
IT部門ではないが、部署の情報の管理や個人情報の扱いを任されている情報セキュリティマネジメント対象者像が「使う部門のリーダー」。パンフレットにITパスポートの次として挙がる
まだ決めていない2つの試験の対象者像と問題の形を見比べる受験手数料と試験の方式は同じ。違うのは問われる中身

どちらの試験も、点数で順番を付けるものではなく、仕事の役割に合わせて分かれています。上に書いた選び方は、IPAの対象者像の説明をもとにした当サイトの整理です。

2027年度から試験が変わる予定(IPAの検討状況)

IPAは「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」(公開日 2026年3月31日・更新日 2026年4月28日)で、次の予定を公表しています。

項目IPAのページの記載(要点)決まり方
始まる時期2027年度から新しい形で行う。ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者は2027年の春ごろから。今の形は2026年度の試験まで予定
試験の方式すべてCBT方式。ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者は通年で行う予定
ITパスポート今のストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系を、ビジネス・テクノロジ・セキュリティと倫理に組み直す。DXの考え方やデータ管理の基本を加える予定
情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者科目Aの構成と、科目Bの範囲の一部を変える。問う知識は変わらず、書き方と構成を変えるとしている予定
新しい試験ITパスポートの次の段階として「データマネジメント試験(仮称)」を設ける。主に業務の担当の人に向け、AIを使うためのデータの準備と管理を扱う予定。試験の日程は検討中
基本情報技術者の科目Aの免除変える予定はないとされている―

IPAのページでは、これらは検討の状況であり、変わることがあるとされています。このページ(最終更新日 2026年4月28日)には、シラバスの案やサンプルの問題を順に出し、2026年度の夏ごろを目安にひととおり公表する予定と書かれています。2026年10月29日に見たときも、このページの書き方は同じでした。

2026年10月29日に確かめたところ、次のものが出ています。まだ出ていないものもあります。

  • シラバスの案(IPA「新試験制度のシラバス案について」):ITパスポートとデータマネジメント試験(仮称)の Ver.0.1 が2026年8月31日、情報セキュリティマネジメントと基本情報技術者の Ver.0.1 が2026年9月30日。どれも検討の状況にもとづく案で、変わることがあるとされています
  • サンプルの問題(IPA「新試験制度のサンプル問題について」):ITパスポートが2026年8月31日、データマネジメント試験(仮称)が2026年6月22日。情報セキュリティマネジメントと基本情報技術者のサンプルの問題は、このページには載っていません
  • 新しい試験の試験要綱は、これらのページには載っていません

受ける時期で考えること(当サイトの整理)

  • 2026年12月27日までに受ける:今の形の試験です。今の試験要綱・シラバスに合った教材で準備できます。
  • 2027年1月から3月:IPAは、2027年1月以降の試験の行い方をホームページで知らせるとしています。今の形の試験は2026年度の試験までの予定です。
  • 2027年4月以降に受ける:新しい形の試験になる予定です。教材が新しい形に合っているかを、IPAの公表を見て確かめてください。
  • ITパスポートの次に、新しい「データマネジメント試験(仮称)」を考える人は、試験の日程が決まるのを待つことになります。

受ける日の決め方

3つの試験は、どれもCBT方式です。IPAのお知らせ(最終更新日 2026年8月3日)では、ITパスポートは2026年9月28日以降の申込みから、情報セキュリティマネジメントと基本情報技術者は2026年9月1日以降の申込みから、申し込む日から2026年12月27日までの試験日の中で選ぶとされています。2026年12月28日以降は試験を休止する予定で、2027年1月以降の試験はIPAのホームページで知らせるとされています。

受ける日を自分で決める試験なので、勉強時間から受ける日の目安を出す計算で、平日と休日に使える時間から、受ける日の目安を出せます。先に受ける日を決めた人は、試験日から逆算する勉強の計画で、その日までに使える時間と週ごとの配分を出せます。入れた数字はどこにも送りません。結果は目安です。

ITパスポートの勉強の計画の立て方は、ITパスポートの勉強時間を会社員の1日に当てはめるにまとめています。同じ計算を、次の試験にも使えます。

講座を選ぶときは、料金と受講の期間を各社の公式ページで確かめてください。

まとめ

  • ITパスポートの次の試験としてよく挙がるのは、基本情報技術者と情報セキュリティマネジメント
  • 基本情報技術者は「作る人」の試験で、科目Bはアルゴリズムとプログラミングが中心。科目AとBの両方で600点以上が要る
  • 情報セキュリティマネジメントは「使う部門のリーダー」の試験で、総合600点以上で合格
  • どちらも受験手数料は7,500円(消費税込み)、CBT方式。2026年12月28日からは休止の予定
  • IPAは2027年度から試験を新しい形にする予定を公表している。受ける時期によって、教材が合っているかを確かめる

出典

書いた人

合同会社HSコンサルティング

資格の試験の日程・受験料・受け方を、試験の実施団体や国・自治体の資料で確かめてまとめています

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