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社会人の資格ノート

証券外務員

証券外務員の一種と二種の違い:扱える取引・試験の形・受験料と仕事でどちらが要るか

更新
手書きの文字が並ぶ紙の上に置いた万年筆

先に結論

  • 二種は現物の株式などを扱える資格、一種は信用取引やデリバティブ取引まで含めて扱える上級の資格です
  • 試験は一種が160分・100問・440点満点で308点以上、二種が120分・70問・300点満点で210点以上(どちらも満点の7割)
  • 一般の人の受験料は、一種・二種とも12,169円(税込)
  • どちらが要るかは、勤め先と担当する商品で決まります。勤め先の人事や研修の担当に確かめるのが近道です

証券会社や銀行で、お客さまに株式や投資信託をすすめる仕事をするには、外務員の資格と登録が要ります。資格には「一種」と「二種」があり、扱える取引の範囲が違います。

この記事では、日本証券業協会の案内と、試験を行うプロメトリックの試験のページで確かめた内容だけで、一種と二種の違いを並べました。

内容は 2026年10月29日に、日本証券業協会とプロメトリックのページで確かめたものです。受ける前に、両方の公式の案内で最新の内容を確かめてください。

外務員とは

日本証券業協会の説明では、外務員は、協会員(協会に入っている証券会社や銀行など)に所属する役職員のうち、お客さまに金融商品の販売・勧誘などを行う人のことです。

資格を持っているだけでは、外務員の仕事はできません。所属している会社を通じて協会に外務員登録の申請をし、登録を受ける必要があります。登録は国の制度で、協会が国から任されて事務を行っています。

一種と二種:扱える取引の違い

二種外務員一種外務員
位置づけ―二種の上級の資格
扱える取引いわゆる現物の株式など信用取引・デリバティブ取引を含む、すべての有価証券
扱えない取引信用取引・デリバティブ取引など、リスクの高い商品―

(日本証券業協会「外務員」の説明をもとに当サイトで表にしたもの)

試験の形:時間・問題数・合格点

日本証券業協会の試験のページに書かれている内容です。答えはパソコンに入力します。

二種一種
試験時間2時間(120分)2時間40分(160分)
問題数70問(○×方式 50問・五肢選択方式 20問)100問(○×方式 70問・五肢選択方式 30問)
満点300点440点
合格基準満点の7割(210点)以上満点の7割(308点)以上

配点は、○×方式が1問2点、五肢選択方式が1問10点(2つを選ぶ問題は各5点)です。

配点から分かること(当サイトの計算)

上の配点で計算すると、点の大部分は五肢選択方式が占めます。

○×方式の点五肢選択方式の点合格に要る点
二種50問×2点=100点20問×10点=200点210点
一種70問×2点=140点30問×10点=300点308点

○×方式をすべて正解しても、二種は100点、一種は140点で、合格の点に届きません。五肢選択方式(語句を選ぶ問題・計算の問題)の練習に時間を多めに配ると、点の取り方に合った勉強になります。

出題の範囲

  • 一種の出題科目は、法令・諸規則、商品業務(株式業務・債券業務・投資信託及び投資法人に関する業務・付随業務・デリバティブ取引)、関連科目(証券市場の基礎知識・株式会社法概論・経済・金融・財政の常識・財務諸表と企業分析・証券税制・セールス業務)です。
  • デリバティブ取引は一種だけの科目です。
  • 二種でも、仕事の範囲の外である信用取引とデリバティブ取引について、基礎的な知識は各科目の中で出題されます。

受け方:受けられる人と申し込み方

  • だれが受けられるか:協会の試験のページには「証券業務に従事する方に限らず、金融に関心のある全ての方に受験いただけます」と書かれています。
  • 会社に勤めている人:協会員の役職員は、所属している会社の人事部などを通じて申し込みます。
  • 一般の人:試験を行うプロメトリック株式会社のサイトで予約します。予約は受験日の60日前から5営業日前までです。
  • 二種を飛ばして一種から受けられるか:協会の「よくあるご質問」にこの問い(二種を持っていなくても一種を受けられるか)があり、答えとして試験のページが案内されています。試験のページには「金融に関心のある全ての方に受験いただけます」とあり、一種を受けるのに二種の合格が要るという記載はありません。
  • 銀行・保険会社などの人:協会の試験のページには、銀行・保険会社などの役職員だけが受ける「特別会員一種」の試験も書かれています。勤め先から案内があるはずなので、まず勤め先に確かめてください。

受験料と受け直しの決まり(一般の人)

プロメトリックの外務員資格試験のページに書かれている内容です。

項目内容
受験料(一般・税込)一種・二種とも 12,169円
料金の改定2025年3月3日以降の申込みから、今の料金
予約の期間受験日の60日前から5営業日前まで
結果試験の終わりに画面に出る。プロメトリックのサイトなどから申し込んだ人には、あとでメールで結果の通知が届き、正答率70%以上で合格
受け直し不合格(欠席を除く)のときは、受験日の翌日から30日がたつまで、日本証券業協会が行うどの試験も受けられない

会社を通じて受ける人の受験料は、協会の試験のページには書かれていません。勤め先の人事・研修の担当に確かめてください。

予約する日を決める前に、勉強時間から受ける日の目安を出す計算で、平日と休日に使える時間から、受ける日の目安を出せます。結果は目安です。

仕事でどちらが要るか(当サイトの整理)

場面考え方
勤め先から級を指示されている指示された級を受ける。勤め先が受験料や日程を決めていることが多い
現物の株式や投資信託の販売だけを担当する二種で足りるかを、勤め先に確かめる
信用取引・デリバティブ取引を扱う、またはこれから扱う一種が要る
金融の会社で働いていないが、学びのために受けたい一般の人として受けられる。ただし外務員として働くには、協会員に所属して登録を受ける必要がある

迷ったときは、勤め先の人事や研修の担当に「担当する商品と、要る級」をそのまま聞くのがいちばん確かです。

合格したあと:登録と5年ごとの研修

  • 外務員として働くには、所属する会社を通じて外務員登録を受けます。
  • 登録を受けている人は、原則として登録を受けた日から5年ごとに資格更新研修を受けます。期限までに受けないと資格が停止され、停止の間にも受けないと取り消されます(日本証券業協会「外務員」)。
  • 今、協会員に所属していない人は、この研修の対象者ではないとされています。

講座を選ぶときは、料金と受講の期間を各社の公式ページで確かめてください。

まとめ

  • 二種は現物の株式など、一種は信用取引・デリバティブ取引まで扱える上級の資格
  • 試験は一種が160分・100問、二種が120分・70問。どちらも満点の7割で合格
  • 五肢選択方式の配点が大きく、○×方式だけでは合格の点に届かない
  • 一般の人の受験料は一種・二種とも12,169円(税込)。不合格のあとは30日たつまで受け直せない
  • 外務員として働くには、会社を通じた登録と、5年ごとの資格更新研修が要る

出典

書いた人

合同会社HSコンサルティング

資格の試験の日程・受験料・受け方を、試験の実施団体や国・自治体の資料で確かめてまとめています

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